【元芸人が教える】芸人になるには、養成所・オーディション・フリー・弟子、どの手段が最適?

お笑い芸人になるためのノウハウ

どうすれば芸人になれるのか?

芸人を目指す人なら、誰しも持つ疑問ですよね。

芸人になるにはいくつかのルートがあります。

  • 養成所
  • オーディション
  • フリー
  • 弟子

どのルートが最適なのか?養成所には行くべきか?など。

メリット・デメリットなどと共に解説します。

もりい

★20代 お笑い芸人を目指して上京!
デビュー後、ゴールデンタイムのネタ番組にも出演!
テレビのレギュラー出演もしていました。

★30代 芸人引退→サラリーマンへ
元芸人として苦悩しながらも管理職に登り詰める。

★40代 現在年収700万円を超える安定のサラリーマン生活。ブログを始める。

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★養成所

そもそも養成所とは?

シラン
シラン

養成所ってなんすか!?

もりい
もりい

こんにちは!

(バカそうなやつ来た!っていうかちょっとぐらい調べてから来いや〜)

お笑い芸人になるための、最もメジャー・主流なのがこの『養成所』です。

読んで字のごとく、芸人を養成する所です。

現在は大小関わらず、多くのお笑い系の事務所が自社の養成所を持っています。

テレビなど一線で活躍している芸人さんの多くも養成所出身です。

養成所の歴史

お笑いの養成所の元祖と言えば、やはり吉本興業さんのNSC(ニュースタークリエーション)です。

そのNSCの第1期生は1982年入学で、

卒業生があのダウンタウンさん。

その後、現在は大阪校で43期生まで卒業しており、歴代卒業生には、

今田耕司、東野幸治、ナインティナイン、雨上がり決死隊、千原兄弟、フットボールアワー、千鳥、かまいたち、チョコレートプラネット、渡辺直美、霜降り明星などなどなどなど…

数え上げれば切りがないほどにスターを排出しております。

その他の事務所でも、

松竹芸能(よゐこ、ますだおかだなど)

人力舎(アンタッチャブル、おぎやはぎなど)

ワタナベエンターテイメント(ハライチ、イモトアヤコなど)

ほか多数の事務所からスターが誕生しています。

このことからわかるのは、

『養成所は実績ハンパねー!!』

※by トータルテンボス藤田さん(東京NSC3期生)

成功するには成功した人のマネをするのが一番手っ取り早い。

という考えで行くなら、ここまで多くの成功者のマネをしない手はありません。

『ミッキーマウスに会いたい』という人がいたら東京ディズニーランドに案内しますよね。

経験者の僕から言わせれば、

『お笑い芸人になりたいなら養成所に行く』

っていうのはそれぐらいの王道です。

もしあまり深く考えず、とにかくやってみたいって言う人はこのあとの文章は読まなくていいです。

養成所に申し込んでください。それでOKです。

シラン
シラン

じゃあ、深く考えずとにかくやってみたいっていう場合は、このあとの文章を読まずに養成所に申し込めばいいんスか!?

もりい
もりい

いやだからそう言いましたよね〜

ただし、ミッキーに会うにしても、東京ディズニーランド以外に、

「本場アメリカのディズニーランドに行く」、「ディズニーストアにもミッキーはある」、「ディズニーのイベントなどを探して行ってみる」

などなど、他にも方法はもちろんあります。

もう少し詳しく知りたい、もっと考えたいって人はこのあとも読んでいただければ幸いです。

養成所のメリットデメリット

メリット①『事務所所属の権利を得られる』

これは養成所に行く最大のメリットと言えるでしょう。

吉本に入りたい、松竹に入りたい、人力舎に入りたい、と言ったときに、一番の近道が『養成所に入ること』です。

事務所ごとに条件などは違いますが、養成所に入ってマジメに卒業して、最低限のお笑いスキルがあれば、その事務所に入れることは間違いないです。

運転免許の教習所に通って自動車免許を取得するようなイメージ。普通にやればできます。

(養成所に入ったのに事務所所属になれない人がいたら、それは才能ないので一刻も早くお笑い芸人を目指すのをやめてください!)

お笑い芸人を目指す人はまず、

お笑いができる環境を整える

ということが大切で、そのためには事務所に入ることが重要で、その一番近道が養成所に入るということです。

メリット②『相方が見つかる』

お笑い芸人と言えば「コンビ」ですよね!

コンビを組んでお笑いがしたい人は多いのではないでしょうか。

でも相方がいない…

そんなときは養成所よ!!

養成所はたくさんの仲間と出会えるよ!

もりい
もりい

うさんくさいなぁ…

とはいえそれは事実。

最近売れているコンビは、ほぼほぼ養成所で出会っています。

養成所によってはコンビを組むためのお見合いパーティー的な授業があったりもします。

そもそも「コンビを組みたい」という理由で入ってきている人が他にも多くいるので、

まあいわば (お笑い的に)出会いに飢えた連中の集まりだったりするので コンビを組むこと自体はさほど難しいことではありません 。

そして養成所で出会う相方というのは、もちろんレベルはピンキリですけれども 多かれ少なかれ

そこそこのお金を払ってお笑いを目指すために養成所に入った連中

なのでやる気は高いです。

そこら辺のバイト先で知り合ったやつとかに比べると 熱は持ってます。

なので相方を探す場所としては、養成所はかなりうってつけの場所となります。

ただし やはりレベルの高い人は、人気もありすぐに相方が見つかります。

ぶっちゃけ、徐々に人気の無い人が売れ残っていくので、しっかり頑張らないと、いい相方は見つかりませんのでご注意ください。

相方以外にも芸人仲間がたくさんできますので、卒業後(デビュー後)も仲間が多くて心強いという面があります。

メリット③『お笑いが学べる』

そうそう、これを忘れていましたよ。

養成所なので授業があります。

レッスンがあります。

これがまあ、お笑いに役に立つかどうかというのはさておき、

大体どこの養成所も、やることといえば、

・ネタ見せ

・ダンス

・ボイストレーニング

・演技

そんな感じです。

特にネタ見せは基本が学べます。

養成所の講師陣は、まあもちろん胡散臭い講師もいるかとは思いますが、有名事務所の養成所ともなると 有名人が講師をやっているということもありますので その実績から頂けるアドバイスというのは、かなり役に立つものもあります。

ダンスはともかく、発声だったり、表現だったりとかっていうのは基本のキというのがあるので、それを知っとくのは悪いことではないです。

ただお笑いというのは基本を守るのが良いのかどうかというところがあるので 、

正直 、

『お笑いを学ぶ』ということ自体がお笑いに反するところがある

ので難しいところです。

先生の言うことを聞いて、マジメにその通りにやっていれば面白くなる!

なんて考えてる人は正直お笑いは向いてないと思いますよ。

デメリット①『お金がかかる』

シラン
シラン

え!お金かかるんスか!?

もりい
もりい

(そらかかるやろー。なんでお前にボランティアでお笑い教えなあかんねん…)

正直これは大きいと思います。

金額もいろいろあるかとは思いますが、大体1年間で20万円〜60万円ぐらいが相場だと思います。

僕もそれぐらいの金額を払いましたが、その価値はあったと感じています。

デメリットと表現しましたが、いわばお笑いを学ぶ、そういった場を提供してもらう、というサービスを受けるわけなので、お金を払うのは至極当然。

むしろ夢に一歩でも近づけるのなら安いと思うし、それぐらいの金を用意できないのなら、ハナからその程度のやる気なのかとも思います。

なので逆に言うと、お金をかけたくないのなら養成所は無しです。

デメリット②『人に教えてもらうことになる』

まあ養成所なので、教えてもらう場所ではあるのですが、お笑いというのは特殊で、人に教えてもらうことではない、というのも一理どころか二理三理あるというのが僕の考えです。

僕の周りで売れていった人は、やはり自分のスタイルを貫くところがありました。

人に教えられることで、少なからず、

小さくまとまってしまったり、

丸くなってありきたりになってしまったり、

常識を知ってしまうことでぶっ飛んだことができなくなったり、

そういった恐れがあります。

これはメリットにも置き換えられるところなので難しい部分ですが、大きな視野で捉えたときには、デメリットの一つと言えると思い書かせていただきました。

★オーディション

シラン
シラン

オーディション受かったらどうなりますか!?

もりい
もりい

受かる前提かい!でもそれは良いことだよ。

オーディションは 、 いわば 運転免許で言うところの 、

教習所通わず一発合格狙う

みたいな そういう路線です。

オーディションに合格したらどうなるかというのは、事務所によっても違いますが、まずは事務所のライブに出られるというようなスタートし、そこから結果を出せば、事務所に正式に採用されるという流れが一般的です。

また、事務所によってオーディションを受け付けているところもあれば、そうでないところもあるかと思います。

大きい事務所(例えば吉本さん)なんかだと、

養成所もオーディションも両方受け付けてます。

けれどもそういった場合、やはり養成所がどちらかといえば主流です。

まずは自分の好きな事務所、入りたい事務所がオーディションをやっているかどうか。

これは一つのポイントですね。

あとは、事情があって養成所に行けない場合

お金がないとか、時間がないとか 、そんな勉強してる暇なんてもったいない!なんて人は、いきなりオーディションで所属を狙うのもありかと思います。

オーディションのメリットデメリット

メリット①早く結果が出せる

養成所だと最低1年は勉強期間なので、基本的にはその段階ではまだ世には出ません(一部の例外的な天才を除く)。

ただし、オーディションはそこをすっ飛ばすので、実力さえあればすぐ世に出ていくことが可能です。

メリット②お金がかからない

まあこれは当たり前なのですが、特にお金はかかりません。

ただ、養成所のデメリット①で書きましたが、お金がかからない=何もサービスを受けない、ということなので、その分を全部自分でやる必要があります。

デメリット①基礎がない時点で世に出てしまう

テレビに出ることって、実はそれだけだとそこまで難しくなくて、ちょっとテレビのオーディション受けたら受かっちゃった、みたいなことで出れてしまったりします。

ただし、テレビの影響力は絶大で、業界の人含め、すごい数の人が見ています。

あなたが面白ければどんどん仕事が増えていきますが、あなたがもし面白くなければ、

すごい数の人が、

『こいつは面白くない』と、認識してしまいます。

そうなったら、そこから挽回するのは難しいです。

実力を出し切った上でそう判断されるなら諦めも付きますが、まだ準備が整っていなくて、実力を出し切れずにそのようなジャッジをされるのは残念だと思うので、そういう意味ではデメリットというか注意点にもなるかも思います。

デメリット②事務所によっては少し部外者的になる

これは養成所を持つ事務所に限りますが、養成所生というのは養成所でかなりの繋がりと絆を作った段階で、卒業→デビューしてきます。

同期はもちろんのことですが、先輩後輩でも、

「俺は何期生、あいつは何期生、君は何期生?」

という会話が日常茶飯事です。

同じ養成所出身ということで仲間意識は生まれやすいのです。

オーディション組は圧倒的に少数だと思うので、そういったものに入っていけない感は否めないと思います。

★フリー

フリーってフリーターみたいなもんかいな?

もりい
もりい

おうおう、急に誰??

そもそもフリーてなんぞや。

事務所に所属せずに個人で活動することですね。

フリーは正直おすすめしません。

というのもフリーで売れている人がいない。

フリーだったけど事務所に所属してから売れた人がほとんどです。

ごく稀に、フリーで結果を出してそこから事務所に所属する人も、ホントごく稀に見るけれども。

あとは最近だと、売れてからフリーになる人は多いです。それならアリだとは思いますが。

それか、誰もやってない難しい道で行きたい!!

って言うような気概だったり、そういう思想を持っている人ならもちろんそれはお勧めです。

何度も言っていますがお笑いというのはみんながやらないことをやるっていうのも一つの 価値なのです。

フリーのメリットデメリット

メリット『誰にも縛られない』

誰に何の指図も受けず、自分の好きなお笑いを追求することができます。

「誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に 自由になれた気がした 15の夜」

by 尾崎豊

尾崎のように自由になりたければどうぞ。

でもそんな尾崎も事務所には所属してましたけどね。

デメリット『やらないといけないことが増える』

そもそも芸人はいろんなことを考えないといけないです。

ネタのこと、トークのこと、キャラのこと、ギャグのこと、などなどなど。

お笑いに関することは24時間考えてもキリがないほどみんな考えています。

そんな中で、フリーということは事務所的な事もプラスアルファで考えないといけない。

ギャラのこと スケジュールのこと 細かい事務作業的なことなどなど。

これを全部やりながらお笑いの事も考えていくってのは難しいです。

★弟子

シラン
シラン

なんか『弟子』ってカッコよくないすか?

もりい
もりい

どこがやねん!

※注 これはあくまで『芸人になるためには』という目線です。落語家さんとかの世界はまた違うと思いますのでご了承ください。

弟子。はっきりいますこれが一番お勧めしません!

なぜなら弟子制度というのは昔の情報が全くなかった時代、それこそテレビなんかもまだなくて、笑いを見ると言えば劇場に行くぐらいしかなかった、 そんな時代だからこそ師匠について芸を見せてもらうという手法を取ったのです。

そしてどうやったら芸人になれるのかなんていうことも、インターネットもないし、情報がない。

だからコネとしても師匠を使うしかなかった。

そんな時代の名残です。

テレビ時代のスターは正直こんなことは必要ありません。

さんまさん紳助さんぐらいが弟子制度時代のギリギリで、この当時はもうすでにテレビはあったのでまぁ本当に弟子になるって言うのは切符をもらう程度の事。

それを証明しているのが、実際さんまさんも紳助さんも、師匠なんか余裕で超えてますよね。

そしてダウンタウンさん以降、お笑い芸人になるための切符も養成所で手に入るので、わざわざ弟子になる必要もないし、超情報化社会の中で、お笑いのネタだったりノウハウも全て 誰でもが世界中からインターネットを通して知ることができるこのご時世に、わざわざ弟子になって、よく分からんおっさんに教えてもらう必要なんてありません。

あともう一つさらにおすすめできない点が、

この人は好き本当に大好きだからこの人の弟子になりたい!

と言うのであってもお勧めはできないのです。  なぜなら残念ながら師匠には 弟子 を売るノウハウがないんです。

師匠は自分の実力でプレイヤーとして売れましたが、人を売れさせるという技術を持っているわけではありません。

さらに…

どうしても、弟子ってあくまで弟子でしかないので、

そういう扱いになってしまいます。

僕が現役時代に見た弟子の人も、まあ面白いことをやろうなんていう空気感を一切出してなかったし、他の芸人さんからもそういうマイナスなイメージで見られていた感じです。

例えば誰かすっごく好きな芸人さんがいて、その人が弟子を募集していたとしても、あえて弟子にはならずに、自分の力でその人と同じ舞台に立って、その人と共演することで交わった方が絶対にいいです!

過去のデータから見ても、養成所が主流の時代になってから、弟子から売れた人って笑福亭笑瓶さんぐらいじゃないですか?

運転免許が欲しいのに、世界的に有名な F 1レーサーに会いに行くようなもので、そもそもお門違いなんですよね 。

師匠が悪いとかどうこうじゃなくてその制度自体がもう時代に合ってなさすぎる。

弟子になるべきなのは 、

『弟子をやりたい人』だけです。

弟子のメリットデメリット

メリット『特になし。』

落語家さんなど、師弟制度が色濃く残っている世界らいざ知らず、いわゆる『お笑い芸人』を目指す上では、弟子のメリットは無しとさせていただきます。

デメリット『上記参照』

上にいっぱい書いちゃったので読んでみてください。

★まとめ

シラン
シラン

もりいさん!弟子にしてください!!

もりい
もりい

話聞いてました!?

お笑い芸人になるための、いろいろな路線について説明しました。

極論を言うと人それぞれで、自分の道を行けば良いのですが、

もりいのオススメとしては、

養成所一択です!

数多くのスターたちのマネをしましょう。それが最適解です。

養成所に行けない、もしくは行きたくない理由がある人、

お金を払いたくない、養成所に通っている時間がない、人にお笑いを教えてもらうのなんて絶対にイヤだ!

なんていう人は、

オーディションで一発合格を目指しましょう。

フリー弟子は 正直オススメはしませんが、お笑いというのは、人と逆を行ったり、天邪鬼でいくのも重要だったりするので、そういった思想や強い意志を持っている方はどうぞご自由に。

お笑い養成所一覧はこちら

という訳で今日はこの辺で。

ありがとうございました!!

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