僕、今年で10歳になるんですよー!
ボケかボケじゃないかわからんことを言うな!!素人がやりがちなミス!!
こんにちは!
今回はボケについて
以前にやった『ツッコミ名フレーズ5選』が好評だったため、今回はボケに焦点を当ててみます。
お笑いのネタはボケ中心のものが多いので、いわゆる名ボケはたくさんあるのですが、
その中でも今日は、
心に残ったボケフレーズ
年月が経ってもたまに思い出して、「ぷっ」と吹き出してしまうような、
そんな歴史に残る名ボケを5つご紹介します。
『もし俺が謝って来られてきてたとしたら絶対に認められてたと思うか?』かまいたち 山内健司
ここ数年でぐいぐい来まくっている、かまいたちさん。
ツッコミの濱家さんもかなりの名手ですが、山内さんの狂気的なボケもかなり個性的でクセになるお味です。
このボケは、いろいろなネタで使われるボケで、理不尽なことを言う山内さんを正そうとする濱家さんに対して、
「ほな一旦逆の立場になって考えてほしいねんけど…」
などと前置きをしてから発動する。
『もし俺が謝って来られてきてたとしたら絶対に認められてたと思うか?』
そしてこの言葉を言われた濱家さんはよく意味がわからず聞き直すが、何度聞いても意味がわからずパニックに陥る。
聞いている我々視聴者も一緒になって考えるが、絶妙にわかりそうでわからないところが味噌です。
ご自身のキャラクターとマッチしたボケ。
味付けが絶妙な一品です。
『近代バーベキューの父、トーマスマッコイと一緒やないか』チュートリアル 徳井義実
M-1グランプリ2006年のチャンピオン・チュートリアルさん。
しかしこのボケはその前年、2005年の『バーベキュー』のネタで見せたボケです。
バーベキューに行きたいという福田さんに対して、
「それなりの覚悟はあんのか?バーベキューには知識経験が必要やねんぞ!」と徳井さん。
「串に具材を刺す順番はどうすんねん」と福田さんに問い詰めます。
最初は福田さんのやり方に対して、
「ダサっ!80年代か!」などと言っていたものの、途中から急に、
「おぉええなあ!初めてか!初めて考えたんか!?」
などと急にテンションが上がり、その流れでこのボケが登場します。
徳井「お前それニューヨークスタイルやないか!」
福田「どこらへんがやねん!わからないです僕!」
徳井「近代バーベキューの父、トーマスマッコイと一緒やないか!」
福田「そいつ誰やねん!!知らんよバーベキューの父なんて!」
さっぱり意味不明なことを言いまくる徳井さんですが、その演技力と迫力で本当にそう思っている変人になりきり、どんどん面白くなっていきます。
このネタはあの松本人志さんをして、
「いや、おもぉ…しろいですねぇ…」
と言わしめました。
そしてそこから一気にチュートリアルの評価を上げ、その翌年、堂々の完全優勝を果たすことになります。
トーマスマッコイはどんな時代を生きたんだろう…
そんな風に歴史を感じさせる、趣のある一品です。
『打たなきゃまぶたをまつり縫い』麒麟 川島明
今では朝の帯番組の司会をやるほど売れっ子になった麒麟の川島さん。
M-1チルドレンと呼ばれ、M-1で知名度を上げたコンビですが、このネタもM-1グランプリ2005で披露されたボケ。
野球のバッターをやりたいという田村さんに対し、実況などでボケていく川島さん。
このボケは、応援歌の中に登場します。
「さあ!応援団にも熱が入ってきました!!
ドンドンドン!ドンドンドン!!
♪そーれかっとばせたーむーら♪打たなきゃまぶたをまつり縫い♪」
そのあとも続けて、
「ホームラン打てるかたーむらー♪顔色悪いぞ寝不足かー♪疲れているなら無理するなすこしー横になるかー♪
おーかーゆ!!おーかーゆ!!」
さらにもういっちょ、
「♪ひさーしぶりの休みに北海道に行きました♪景色がーきれいでーしーたー♪らいねーんもいきたいなー♪
白い恋人!白い恋人!!」
とたたみかけます。
川島さんは自分の武器である流暢な語り口調を最大限に発揮するネタを作り上げました。
そしてM-1グランプリを長きに渡って盛り上げて、今の地位の礎を築きました。
ちなみにこのネタは『オチが特に決まった』ということでも非常に評価の高かったネタでもあります。
3年連続4回目の出場で見せた、熟練された一品でした。
『そこは普通まずシャケやろ!!』ブラックマヨネーズ 吉田敬
またまたM-1グランプリ2005から、
この年、初の決勝進出でそのまま優勝を手にしたブラックマヨネーズさん。
このことにより、事実上ブラマヨさんがM-1で漫才をするのが最初で最後となり、ご自身でも言われている通り、まさに『伝説』となりました。
このボケは最終ラウンド(2本目)のネタで披露されました。
「熊がドア蹴破って家に入ってきたらどうすんねん!」
と言う吉田さんに対し、
小杉さんは、
「壺でも買ってはちみつでも入れとけ!!熊が蹴破ってきてもすいませんってはちみつあげたらええやろ!」
と言います。
そこで吉田さんのこの一言。
「そこは普通まずシャケやろ!!」
小杉「知らんがな!!はちみつとシャケの天秤は知らん!!」
吉田「はちみつはシャケ食うたあとやないか!!」
と続きます。
このネタ、基本的には吉田さんがボケですが、あーだこーだ言う吉田さんに段々イラついてくる小杉さん。
今度は小杉さんが徐々に無茶なことを言い出します。
そしてそこに対して吉田さんがツッコむような形に変わっていき、そこがボケ(笑いどころ)になっていきます。
かなりネタとしても難しい作りになっておりますが、それを感じさせない流れるような展開、職人の高い技術が光る名品でございます。
『あんたにとって、チェンジってなにかね…』今田耕司 by ダウンタウンのごっつええ感じ
こちらはレジェンドコント番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」より。
「ブスっ娘倶楽部」というコントです。
浜田さん扮する男性が奥さんがいない間にHなお店の人を家に来てもらうように頼みます。
一人目が、ブサイク芸人で有名なほんこんさん扮するお腹の大きな妊婦さん。浜田さんは慌ててチェンジをお願いします。
二人目は板尾創路さん扮する金髪長身の外国人。
「アメリカ人やけどかまへん?英語で喋ってくれいうなら英語で喋るけど、どっちもいけるから」とバリバリ関西弁の外国人。
こちらもチェンジをお願いすることになります。
そして三人目で来たのが今田さん扮する、年配のスーツを着た完全なるサラリーマン。
「指名のことは礼を言うよ。ありがとう」と、
『踊る大捜査線』の柳葉敏郎さんみたいな感じのお固い喋り方です。
もちろん浜田さんはチェンジをお願いするが、今田さんはこう言います。
「参ったよ。正直言ってへこんだよ。今日だけで4度だからね。なんとかプラスに考えてはもらえんか…。」
そして次第にヒートアップしていきます。
「ちょっと考えてくれ!
大の大人が!会社が終わってから、遊ぶ金欲しさにこんな店でアルバイトをしている!
挙げ句の果には1日に4度のチェンジだ!!
あんたはさっきからチェンジチェンジと言うが…
あんたにとって、チェンジってなにかね…。」
そして去り際にさらに、
「ひとつだけいいかな。もし、こんな出会いじゃなかったら…君は僕を、抱いたかい…」
と言い残し去っていきます。
この一連のセリフの組み立て、ワードセンス、表現力、全てにおいて素晴らしいです。
ちなみに今田さんの次、ラストは松本さん扮する、全身が野球ボールの「ボール君」というオチでした。
それにしても若き日の今田耕司さん。
時代の最前線をものすごいスピードで走り続けるダウンタウンさんに付いていくためには、我々の想像を絶する努力をされたのだと、このコントの出来を見ても感じます。
当時の今田さんの汗と涙が隠し味として効いた、ほろ苦い一品です。
あとがき
さてさて、今回は名ボケフレーズを5つ紹介しました。
5つのうち3つがM-1グランプリ2005年からでした。やはりあの時代のM-1は熱かったですね。
そして近年のものから往年の名作コント番組まで、時代を超えて光り輝くボケの流星群。。
あなたもぜひ空を見上げて、新たな星を見つけてみませんか??
それでは今日はこの辺で。
ありがとうございました!!
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